「六味」と栄養学を組み合わせた薬膳的献立②

薬膳的・六味を活用した献立例

テーマ「便秘改善」

使用した食材は色付けしています。

 

献立作成の参考に・・・

sayosalada.hateblo.jp

 

六味で分類した食材セレクト(下線   食材はビタミン類としても可)

六味

作用

栄養素別食材

炭水化物

たんぱく質

ビタミン・ミネラル類

その他

①酸・渋

 

 

多汗・下痢・頻尿を改善。唾液の分泌を促す。

 

 

トマト

レモン

スターフルーツ

ザクロ

 

②苦

身体の中の余計な水分を排泄する。熱を取り、便通をよくする。

 

 

ゴーヤ

 

お茶

③甘

 

疲れを改善、虚弱を補い、痛みを緩和する。

穀類ご飯・パン・麺類・お餅・オートミールなど)

小麦

芋類全般

かぼちゃ

たまご

鶏肉

牛肉

いわし

太刀魚

うなぎ

アジ

キャベツ

椎茸

カリフラワー

茄子

バナナ

りんご

メロン

ぶどう

蜂蜜

黒砂糖

ターメリック

④辛

発汗作用を促し、体に溜まった湿気を取り除くことで身体を温める。血流を良くする、痛みを止める。

 

 

生姜

ねぎ

にら

三つ葉

らっきょう

玉ねぎ

チンゲン菜

せり

みょうが

こしょう

シナモン

⑤鹹

貧血改善、便秘改善、固まりを和らげる。

 

海老

ほたて

牡蛎

イカ

豚肉

昆布

のり

ワカメ

クラゲ

オイスターソース

⑥淡

脾と

五臓

体液代謝を促し、利尿作用でむくみ、下痢を改善する。

 

マナガツオ

ゆば

冬瓜

ハト麦

薬膳的・六味を活用した献立例

テーマ「便秘改善」

 

①玄米ごはんor雑穀ご飯

②豚肉とキャベツと人参のオイスターソース炒め(生姜・にんにく・ねぎ)

③クラゲとわかめとみょうがの酢の物

④味噌汁(かぶ・しめじ)・・・お好みの旬野菜で

 

炭水化物→玄米ごはんor雑穀ご飯

たんぱく質→豚肉

ビタミン・ミネラル類→キャベツと人参のオイスターソース炒め

ビタミン・ミネラル類→クラゲとわかめとみょうがの酢の物

ビタミン・ミネラル類→味噌汁(かぶ・しめじ)

 

分かりやすい栄養学の知識も活用して「便秘改善献立」を考えます。

 

まず、意識するのは

「便秘改善」作用のある⑤鹹味(かんみ)

「熱を取り、便通をよくする」②苦味(くみ)

 

このうち②苦の食材は

私の調べ不足もあると思いますが、

ゴーヤくらいしかないので、

レパートリーというところでマンネリ化はしちゃいます。

 

また、ゴーヤはご存知の通り夏の食材なので、

身体をとても冷やします。

 

5月の今時期ではまだ早いかな?

という気がするので出番待ちしてもらいます。

季節に応じた食材を取り入れることはとても大切です。

 

なので、

主役を⑤鹹(かん)の食材にします。

→「豚肉」をメインにセレクト。

 

その他にも「クラゲ」「オイスターソース」も加えてみますが、

便秘改善として2つくらい取り入れることができれば、

効果はあるような気がしています。

 

その効果ばかりを狙って過剰に食材を揃えていくと

効果は出てもバランスが偏ります

 

効果を得るには何よりも

続けることが必要です。

 

続けられるような偏りない食事でないと

アンバランスとなり、

別の症状で悩まされるようになります。

 

結果的に身体に無理が生じて続かない

という可能性が出てくるので

気を付けていきたいところです。

 

 

ところで、

「豚肉」が「便秘改善」って不思議じゃないですか???

 

栄養学では「便秘改善」というと、

イコール「食物繊維」

というくらい浸透した考え方になりますが、

 

中医学や薬膳では

体内の水分を十分確保することで、

便を柔らかくさせて排出させる

という考え方が主体のようです。

 

マグミットという下剤の作用がこれと同じ作用ですね。

 

鹹の食材には、体内水分を増やすものが多いです。

 

便秘は内熱がこもることによって起こるので、

熱を取り除き、

「水分を潤わせるような食材である鹹をセレクトしていく」

 

ざっくりとですが、そんな考え方だと思います。

 

それでも、

食物繊維を取らなくて便秘改善になるの?

と、どうしても疑ってしまうのは、

栄養学が頭にあるからでしょうか。

 

そこで、

主食のご飯を

玄米や雑穀米にして繊維質を摂ることにしました。

手軽に美味しく食物繊維とビタミン類を摂ることができます。

 

 

続く